カスハラ対策キット > お役立ち記事

カスハラの断り方 現場でそのまま使えるフレーズ集(小さな店向け)

更新日:2026年11月05日
コツは3つ:①正当な部分には先に誠実に応じる ②応じられないことは短くはっきり伝える ③一人で抱えず、責任者に交代する。言い方をあらかじめ決めておくだけで、現場の負担は大きく減ります。

まず、正当なクレームには誠実に

お店側に落ち度がある場合は、まず謝罪と、見合った対応(作り直し・交換・返金など)を行います。ここを省くと、本来は収まる話がこじれます。

「ご不便をおかけして申し訳ございません。すぐにお作り直しいたします」

場面別のフレーズ

1. 責任者に交代するとき

「責任者が対応いたしますので、少々お待ちください」
「ここからは、店長の私が伺います」

担当した従業員を、その場からいったん離すのがポイントです。

2. 応じられない要求を断るとき

「申し訳ございませんが、そのご要望にはお応えいたしかねます」
「当店のミスにつきましては、お作り直しとお代のご返金で対応させていただきます。それ以上のご要望にはお応えできません」

理由を長く説明しすぎると、反論の材料を増やしてしまうことがあります。短く、同じ言葉を繰り返すのが基本です。

3. 土下座や念書を求められたとき

「土下座はいたしかねます。お詫びの気持ちは、言葉でお伝えさせてください」

4. 大声・暴言が続くとき

「大きなお声を出されますと、ほかのお客様のご迷惑になります。落ち着いてお話しいただけますか」
「これ以上大きなお声が続く場合は、ご退店をお願いいたします」

5. SNSへの投稿をほのめかされたとき

「ご意見は承ります。ただ、投稿をほのめかしてのご要求には、お応えできません」

6. 長時間・繰り返しの電話

「ご意見は記録して、責任者から改めてご連絡いたします。本日はこれで失礼いたします」

対応時間の目安(たとえば30分など)をお店で決めておくと、切り上げる判断がしやすくなります。

7. 退店をお願いするとき

「申し訳ございませんが、これ以上のご対応はいたしかねます。お引き取りください」

8. 身の危険を感じたら

暴力や脅迫、居座りなど身の危険を感じたら、ためらわずに110番してください。急ぎでない相談は#9110(警察相談専用電話)です。

言い方より大事な「掲示」

「当店では、従業員への暴言や過度な要求をお断りしています」と掲示しておくと、断るときの根拠になります。従業員にとっても「店が守ってくれる」という安心につながります。

あとで必ず記録を

日時、相手の言動(できるだけそのまま)、要求の内容、お店の対応、警察への連絡の有無、対応した従業員へのケアを、その日のうちに記録しておきます。再発防止や、従業員を守る判断の材料になります。

店名入りのカスハラ掲示POPを無料で作る店名と業種を入れるだけ。印刷用(A4)とインスタ投稿用の画像が作れます。
無料でPOPを作る

参考にした公的資料

※この記事は公的資料をもとにした一般的な解説で、法的助言ではありません。個別の事案や就業規則への反映は、社会保険労務士・弁護士等にご相談ください。内容は更新日時点の情報です。

あわせて読みたい

カスハラ対策の義務化、小さな店は何をすればいい?やることを5つに整理【2026年10月施行】どこからがカスハラ?正当なクレームとの違いを「2つの軸」で判断する飲食店のカスハラ対策 よくある場面と線引き、お店で用意しておくことカスハラ防止ポスター(張り紙)の作り方と、貼るときの注意点美容室・サロンのカスハラ対策 「仕上がりへの不満」と「行き過ぎた要求」の線引き介護・福祉事業所のカスハラ対策 利用者・家族からのハラスメントにどう備えるかクリニック・医療機関のカスハラ対策 応招義務との関係と、受付でできる備え小売店のカスハラ対策 返品・値引きの強要、レジ前の長時間クレームへの備え旅館・ホテルのカスハラ対策 改正旅館業法で宿泊を断れるケースと、現場の備えカスハラの記録の付け方 小さな店でも続けられる書き方と、残すべき項目